また行きたい! そう思わせるのはどんなとき?
熊本県を舞台にした体験活動プログラムを作っています。
体験活動プログラムとは、東京大学が運営している学習プログラムで、
座学だけじゃなくて、もっと肌ざわりのある経験をせいっ!と、社会で現場でより深い学びを提供してくれるプログラムのことです。
僕たち、熊本サプライズUTokyoがつくっているのもそのプログラムの1つ。
2つ作っていて、
A班のテーマは復興。熊本地震からどのように災害が受け止められ(あるいは受け止められず)、創造的復興へと向かっているのか(あるいは向かっていないのか)という話だけでなく、
水俣病についても取り上げる予定で、過去・現在・未来という時間軸や、市民・県・国といった主体といった様々な観点から考えを深めていければと思っています。
B班のテーマはブランド化。
ブランドを確立しているものなのか、ブランド化を画策しているものなのかといった立ち位置の違い。
農業に関するものなのか、観光に関するものものかといった産業の違い。
そういった2軸でいろいろな話を聞いていくプログラムです。
具体的には、くまモンプロジェクトの話や、温泉手形をはじめてやった黒川温泉、塩トマトなんかがカギになってくるかと。
そしてそれらの学びを通して、蒲島郁夫熊本県知事の幸福量最大化政策について考えるってのが目的です。
で、今日は軽くプロジェクトのメンバーと話題になったのが、
どうすればプロジェクトのゴールを達成したことになるのか、です。
前提として熊本県のPR活動への寄与というのがミッションで、熊本を話題にする人が増えたらいいよねってのが大まかな合意だったのですが
長く充実させて、熊本へのエンゲージメントを高めるのを目指すのか、
短く刺激を与えて、また来たいな、行きたいなと思わせるのを目指すのか。
後者かなと勝手に思っていたのですが、わりと前者よりの意見が多く、みてきたものが違うと基準も異なるんだなと勝手に面白がっていました。
『友罪』 何ゆえに生きながらえる?
2018年は毎月2本は映画を観ると決めている。(紫文字はDVD)
今年みてきたものは以下の通り。
- 1月 スターウォーズ8 | Destiny 鎌倉物語
- 2月 空海 美しき王妃の謎 | グレイテストショーマン
- 3月 リメンバーミー | インターステラー | ゲド戦記
- 4月 チャーチル | ペンタゴンペーパーズ | レディプレイヤー1
- 5月 レディプレイヤー1 | リズと青い鳥 | 犬島
レディプレイヤー1は圧巻でワクワクどきどき。思わず2回映画館に行ってしまった。
そして6月に入って初めての映画は、ファーストデーで、『友罪』。
もし、心を寄せてくれた友人を裏切って、日々、その罪の意識で張り裂けそうだったら—
もし、そんな孤独の中に心を許した友人が、かつて猟奇的な殺人鬼として話題となった「少年A」だったら—
普段の生活では思いもしないような、
でも、どこか自分たちも犯しているかもしれない罪や、いつ直面してもじつはおかしくないような、
そんな深刻なテーゼを示してくれる映画が『友罪』だ。
生田斗真が演じる益田と、瑛多が演じる鈴木。この2人が主人公のストーリーだが、
それぞれの過去に、
くそみたいな男にいいようにされてきた藤沢(夏帆)、
息子が無免許運転で3人の小学生の命を奪ってしまった山内(佐藤浩市)と
少年院で鈴木の更生にかかわりながら、じつの娘とは疎遠となってしまっていた白石(富田靖子)の2つの家族
の物語がかかわっていく。
3つ感想がある。
続きを読むモチベーションの源泉、と蒲島 郁夫 熊本県知事
■蒲島 郁夫 知事
もともと高校卒業後すぐに就職し、一度目の職場を3週間で辞めて、農協の職員をされていた蒲島さん。
ふとしたきっかけで海外の研修プログラムに参加したことがきっかけで学問に目覚め、ネブラスカ大学で学士および修士をとる。
勤勉なため、指導教官から博士課程に進み農業の専門家になることをすすめられたが、なんと蒲島さんは政治学を志すといいはじめる。
農業から政治学へ、しかも向かうはハーバード。どうしたものかという状況だったものの指導教官からの推薦状がきき、最終的には肩を押される形でハーバードの門をくぐったのだ。
持ち前の勤勉さはここでもいかんなく発揮され、当時の政治学の権威のハンチントンの学説を正面から否定。
興味深い論文は評価され、博士課程も修了。
日本に戻ってからは筑波大、東大と教鞭をとり、2008年に熊本県知事選に立候補、当選。
その後は「皿を割れ」を合言葉に県庁職員を鼓舞し、ダム建設に関する対立の矢面に立ち、また九州新幹線開通をきっかけとしたPRでは「くまモン」とともに熊本を売り込んだ。県民からも信頼は厚く、3選。熊本地震からの復興や農業の強化にご尽力されていると思われる。
そんな、知事の公約は、「熊本県民の幸福量最大化」なのだ。
幸福とは何か、それは「経済性」「安全・安定」「誇り」「夢・希望」の4つが指標として機能するもの。
この考えが、なるほど確かにと思わされる内容で、すごいと思う。
過去と未来のあいだに現在の私がおり、客観と主観の中央には観点としての私がいる。
きれいに4象限に分類できる気がしていて、面白い。
そんな蒲島知事に会えるかもしれない。
人脈は資産になるとは聞かされてきたけれども、それをひしひしと感じるのである。
■ モチベーション
モチベーションの源泉、やる気スイッチの押しどころは各人で異なるだろう。
僕は「わくわく」とかそういった感情よりも、義務感というか許せなさというか、そういったプ└ライドをくすぶるなにかがなければ十分には力を発揮できないようである。
情けなさだけでは無理で、情けない自分が許せない、そう思えて初めて頑張る。
だから周りに慰める人間がいると参ってしまう。どうせだったら力強くなじってくれた方が力強くなれるのだ。
許せない自分像、こうはなりたくないというものをしっかりと持つ。
日常のハッケン
きょう、とても面白いことがあったので久しぶりに書きとめておこうと思います。
外苑前のPARLA(パーラ)というお店のクレープ。マロンなんちゃら。
記事が厚くて食べごたえがある一方で、生クリームがしつこくなくてやさしい。
とても美味しかったです。(∩´∀`)∩
まだ学生をしている友人たちといろいろと話した日曜日。
就活終了祝いの本を渡し、カフェでゆったりだべって。
ちょっと仕事の準備をしたいなと、はやる気持ちもありましたが、
こういう目的なく過ごす時間はよいものですね。
就活の近況を聞き出して、お祝いの本を渡すと
その後は目的もなくふらふら。
途中で合流した女の子の彼氏が、もともと僧侶の修業を受けていたらしく、
いろいろ突っ込むなどなど(笑)
近況報告ということで、嬉々として近況を語れていない自分にはっとする一方で、友人から新たな気づきを得ました。
また、友人の恋愛相談の流れから、「男は浮気をする生き物か否か」という議論をしたのですが(謎)、その過程でもまた気づきが生まれました。
1)複雑に考えすぎない。シンプルに考える。
シンプル・イズ・ベスト。シンプルであって、浅いわけではないことに注意。
変に悩んでいたけれど、案外簡単なことだったという話です。
最近、仕事にのめりこむモチベの源泉がないなと思っていました。危機感をもて!仕事を楽しめ!という言葉は理解できるのだけれども、そこまで頑張る気力が湧かないというか。
いったんは頑張れるのだけれども、思想が伴っていないから単発で終わってしまうのです。
それじゃ続かないなと思ったので、なぜ自分は頑張りたいと思っているのかを考える週末にしようと思っていました。
Speeeでやっていることは、Web方面でのコンサルティングなのですが、
仕事内容を自分の将来やりたいことと紐づけないといけないかなと考えていたところ、
やりたいこと・解決したい課題がありすぎて、
直結しない、
よくわからない……
という事態でどないしよかなという感じでした。
ただ、今日、友人に
「なんでそんなに急ぐんだい?」
と問いかけられて、だって日本ヤバいやん、2025年にそれなりの影響力を及ぼしたいやんと理由を話したら、
「それだったら納得ですね」と。
友人としては、僕が理由なく成長を追求しているようだったら叱るつもりだったようなのですが、”圧倒的成長”を目指す理由があるのならいいじゃんと。
なるほど、たしかに。
どの分野においてもプロにならないと、別の山に登れないっすよね。
とりあえず、山にしっかり登ろうというマインドセットだけは持っておけば十分で、
そうシンプルに考えれば、いまの自分でも十分走る理由があったわけです。
なるほど、なるほどと連呼してしまいました。
2)言葉を言葉で受け取らない
次の発見は、大事なのは言葉の裏の「真意」を読み取るんだなということでした。
結婚どうするという話になぜかなり、
「男は浮気をする生き物かどうか?」という問いを投げかけられたのですが、
友人としての真意は、彼氏Aが浮気をするかどうかを疑わないといけないと思うと億劫で嫌。だからA君がそんなやつじゃないと言ってもらいたかったわけですが、
紆余曲折を経て、僕はそこの立証に成功したのです。紆余曲折を経て。
僕は単純に、それぞれの質問につぶさに答えていったわけですが、それが回りくどかったわけですね。
質問者もクリティカルな質問ができるわけではありません。
言外の質問の意図を積極的にくみ取って、それをしっかりと打ち返してあげる。
そういう必要があるんだなと。
また、こんなこともありました。
「『仕事と私、どっちが大事なの?』という質問されたらどうします?」という問いかけ。
どうするんですかね、皆さん。
あの場で提示された模範解答は「もちろん君が大事だ。そういう質問をさせて申し訳ない。不安にさせちゃったね。」というもの。
質問の背景は「不安」。そこにしっかりと答えてあげるのが大事。
言葉を言葉を受け取らないってことなんだな、なんか深いなと思っていました。
問われる“職業”のカタチ
問われる“職業”のカタチ
GWまっただなかですね。
国交省に行った同期の中には早くも有給休暇を取得して、9連休を謳歌している輩もいますが、こちら5連休の新人です。
記事やイベントのシェアだけではやや無責任かなとも思ったので、自分の言葉も混ぜようと思います。
テーマはキャリアについて。
1.僕のケース
社会人1年目のはじめの1か月は、一言でいうと充実しています。(表現がうすい…w)
Speeeの社員は真面目なのと人がよいのとで、こちらも安心して素直でいられる環境にあり、
すべてを自責で捉え、失敗と学びと、ちょっとした成功が織りなす彩のなかで毎日を楽しめています。
もっとも、戦略思考を忘れたり、「謙虚さ」をはき違えていて、何も発言できなくなるタイミングがありましたが、本に示唆を与えられイマに至ります。ただ、自分は非常に運がよいなと思います。
なぜならSpeeeに入社するという意思決定を支えたのは「直感」でしかなく、いまの経験を狙ったわけではなかったから。今年の初めに「もしかして自分、コンサルに向いていたのでは?(※性格的に)」と思ったら、Speeeでの業務がじつはコンサルだったり(※Webプロモーションの)、
偶然読んだ本がめちゃくちゃ勉強になったり。
仕事と職業を分離して考えられるようになったのは一つのエポックメイキングでした。
ただ、振り返ると、もう少し慎重になるべきだよと1年前の自分にツッコミをいれたいところです。
2.価値観
なぜ直感に頼ったか。
べき論やロジックを駆使すると、いかんと思った理由は2つあって、
① キリがない、どーとでも言える、不毛だと思った
② 「やばい」ものに目をつぶってしまう危険があると思った
あっ、あと自分は直感の方が冴えていると思っていたこともあります!(自信?慢心?)情報収集は大事ですよ。
AISASあるいはAISCEASのフレームはキャリア選択にも大いに活用できると思います。
でも、決めるのは「わたし」です。一般的に正しいかは知れませんが、自分が決めたことでないと、逃げが生まれるように思えます。
「あいつが言ったから」
「メンバーが動かなかったから」
「引継ぎがひどかったから」
「企業の経営方針がくそだ」ダサいです。ダサダサです。
やっぱ決めるのは「わたし」です。
「東大生だから……」とか本気で信じていたら、自分で自分の将来を決めることができないってことですよね。
そんな人と遭遇したら、この人は不甲斐なさや恥ずかしさを感じないのかなと思ってしまいます。でも、「わたし」がわからない、しかもそれを知る手段や時間がないってことは往々にしてありますよね。
その時は「東大的な進路」をいったん選んじゃって、そこで修行して自律できるよう努力したらいいのではないでしょうか。
完璧を最初から目指そうとするから辛いんです。
後追いの何が悪いのでしょう?フィギアスケートの浅田姉妹とか最たる例ですが、トップアスリートは次男次女が多いらしいですよ。(噂話)
兄姉を目標にして取り組んだ結果です、きっと。(笑)
3.柔軟に行こう!
僕の身の回りには、「勉強ができた」という理由だけで医学部に進学した友人が多くいます。
最初はやらされ感が強くとも、仕事をするなかで意義や誇りを見出す人は多いと聞きますし、それだけの職業でしょう。医師の怠慢で盲腸が看過され、腹膜炎で死にかけた(そう、その病院に駆け込むのが6時間遅れたら死んでいたらしい!)自分としては、切実に優秀なお医者さんが増えてほしいなと思います。でも、Twitterには「ここまでして医師になりたくない、なったあとも激務だし」という阿鼻叫喚が。
むろん、テスト前の悲痛な叫びなので、冷静状態の彼らが本心でどう思っているかは確認しなければならないところです。
ただ、ひとつ言いたいのは、医師は職業であって、仕事ではないということ。
人を治す、病から救う、それこそが仕事であり、そう考えると様々なカタチがあるのではないでしょうか。
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「医療×IT」で患者のリテラシーを高める [豊田剛一郎] #worksighthttp://www.worksight.jp/issues/956.html
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メドレーの代表取締役医師の豊田氏は東大医学部を卒業。
4年間ほど臨床経験を積んだあと、
マッキンゼーで外から医療を変えるべく奮闘。
その後、自ら打って出るべく創業。
詳しくはインタビューを読んでくださいな。DeNAのwelq問題があったので、スケールしそうな匂いがプンプンしています。
専門性は自ら活かすもの。視野を広く、柔軟に。
主体的である、そのための危機感を持つ。
この2つを担保できていれば、みじめなことにはならないのではないかと思います。ちなみにですが、五月祭の医学部企画で、
メドレーの社長が登壇するイベントがあります。
5月21日(日)13:30-1500
「ネットは医療を変えるのか〜Truth vs Post Truth〜」
http://utmed-mayfes.umin.jp/lecture/index.html
注目ですね~(∩´∀`)∩
いままで普通に接してきたけど、意外と将棋界に学ぶこと教訓が多いかもしれない
最近、あまり指していないのですが、趣味程度に将棋をたのしんでいます。
気晴らしとして7~13手程度の詰め将棋を解いたり、対局の記録である棋譜を並べて感心したり、そういう嗜み方をしているのですが、
ふと、将棋界の歴史は、将棋とかかわりのない社会の人たちにとっても、示唆に富むのではないかと思い始めました。
1.固定観念に囚われない。真に価値ある選択肢を追求する。
日本将棋連盟会長として様々な仕込みをされていた、故・米長邦雄永世棋聖は、名人位獲得の最年長記録を有しているのですが、その際のエピソードは興味深いなぁと思っています。。
将棋ソフトとプロ棋士の対戦の祭典「電王戦」の対局者としてテレビにもよく取り上げられていたのではないかと記憶しています。
ちなみに、将棋のプロ棋士は肩書として、4段~9段の段位の他に、竜王・名人・王位・王将・棋聖・棋王・王座という「タイトル」がありまして、
タイトルは、それぞれの名前を冠した大会(だいたい新聞社が主催している)で優勝した者だけが1年間、名乗ることができます。
タイトル保持者は、翌年、新たなる挑戦者を迎え、番勝負を戦い、勝ち越すことができれば(7番勝負なら4勝。5番勝負なら3勝。)また1年、その肩書を名乗ることができるのです。
永世称号は、そのタイトル戦で著しく強かった棋士に追加される称号で(棋戦によりルールは違います)、
永世棋聖というのは、つまり、棋聖戦というタイトル戦でめっちゃ強かったということ。
で、なんで米長永世棋聖の名人位獲得が興味深いかというと、若手とともに研究した賜物であると言われていることにあります。
日本の伝統文化界隈によくあるようにも思いますが、「亀の甲より年の劫」的な価値観が強かった当時の将棋界において、
年長者であり、なおかつ実績も十分な棋士が、新進気鋭の若手と対等の立場で意見を交換するなんて、ありえなかったのですが、
米長さんは、その固定観念に囚われず「タブーを冒した」のは、勝つため。
上位者としての威厳を保つという目的を果たすだけならば、たしかに対等な立場に「降りる」ことなんて非合理的な行為かもしれませんが、彼の目的は違った。
もっとも、強者こそ権威である勝負の世界において、年齢やキャリアにすがって威張るのは空疎であり、米長スタイルの研究会は広く受け入れられてように思います。
(まぁ貪欲に過ぎはしないかと思われるのかもしれませんが、ゆーて50歳なので、はしたないという誹りも霞ますね)
個人的に思うのは、新しい価値観を経験豊富な人が摂取するとものすごい化学反応が起こるんじゃないかなってところで、
実社会を眺めてみると、団塊の世代や団塊Jr.のような経験豊富な世代が、新しい技術に明るいと、ぼくら若い世代はなかなか厳しいなと思うわけです。(笑)
2.人工知能と人間の共存のモデル
人口知能、話題ですよね。
(画像引用元:
http://www.lifehacker.jp/2014/12/141216stephen_hawking.html)
経済系の雑誌なんかをみると、AIについて触れていないものは皆無です。
蒸気機関の第一次産業革命、石油・電気の第二次産業革命、インターネットの第三次産業革命に続く、第四次産業革命の急先鋒として注目されていますよね。
人工知能に、ロボット。そしてIoT。これらの熱気は言うまでもなく、ソフトバンクの孫さんが3兆円かけて、スマートフォンの頭脳のプロセッサ(AP)を手掛けるARMを買収したのも、IoTのビッグウェーブを見据えてのことだと考えられています。
個人的に、革命は、ゆるやかには起こらないと思っていて、
第一次は植民地戦争、第二次は第一次世界大戦、第三次は石油危機みたく、何かしらカタストロフィーを待たなければならないだろうと妄想しているんですけど、はたして……
あと、第一次・第二次に比べて、第三次・第四次がどうもヌルイ気がするんですよねー、持続的なイノベーションというかー。
ただ、ロボットやAI、IoTの発展により、いままで日の目を見なかった「産業」や「暮らし方」が勃興する気がするのもすごくわかる。
なにせ産業の活気度は、プレイヤーの多寡と相関が強いですからね。
たとえば、ロボットやAiを自分の分身として働かせて金銭を収集し、自分は地方で悠々自適な生活を送る…とかね。
前置きが長くなりましたが、将棋界にはAIが深く入り込んでいます。
注目が集まり、研究が進んだこと。機械学習を実装したボナンザという将棋ソフトの登場で一気に強くなりました。CPUの進化もあるんでしょうね。
詰め将棋みたいな、答えのあるフィールドだけでなく、本将棋もなんのその。
研究に将棋ソフトを利用していないプロ棋士は、もういないでしょうね。
ひととソフトが協働する方が、力を発揮する。
”知の自転車”として機能するということが示されているように思います。
この在り方に未来社会のヒントがあるように思えて仕方がありません。
3.人工知能をつかった人間同士の不毛なモデル
ただ、明るい未来ばかりではありません。
人工知能 vs.人間の構図はよく取り上げられますが、結局のところ、人間 vs.人間だと思っています。不毛な対立が助長されるのではないかという懸念も強めるのであります。
スマホ不正疑惑事件はあまりにも有名。
この記事を書こうかと思ったきっかけがありました。
先日、甲南高校の将棋部顧問の先生が投稿していたことに驚きました。いまや、高校生同士の対局も、ソフトを用いた研究が前提の時代であり、どのソフトを使うかが重要となっていて、その情報収集の必要が高まってきている、と。
これは不毛だと思いましたね。
何のために将棋指しているんだ君たちは……将棋ソフト同士の対局でよくないですか?それ……
まぁ負けたくないですよね、だから相手がするソフトを用いた研究に負けないように、自分もしっかり準備をする。わかるんですけど、やっぱ将棋ソフト同士の対局でいい気がする。
しかもソフトの追求に労力を割くって何がしたいんだっていう。(なんとなく、核戦争のゲーム理論を思い出しましたね。)
道具の使い方の問題なのかもしれませんし、人工知能が本質として招いたわけではないので難しいですが、こういうことが起こる。
ちなみに、ソフト研究が進んだ結果としてかは不明ですが、A級順位戦という将棋界最高峰の戦いが繰り広げられる場では、「型」から外れた将棋が増加しています。