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【2016年を振り返る~学生団体編~】 巻き込んでいくパッションスタート

大晦日ですね。 

君の名は。」とか、「ファンタスティックビースト」とか流行りは意外と追っていた1年でした。
海難1890」もいい映画でした。

今年は初めて東京で年越しをするのですが、年越しそばはこちらでもいただきました☺

食べなくてもいいかなーって思ったんですけど、やっぱ大晦日と言えばこれって感じです。

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同じく大晦日といえば、これ。

ダウンタウンの大晦日年越しスペシャル!『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』 | ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!

オランダに留学している友人というか後輩というか、仲のいい奴とSkypeで話していたら、いつの間にか19時回っていて、いまはYouTubeのLive配信で追いかけています。(棒)
便利な時代になったものです。(しみじみ)

 

2016年最後の投稿は、学生団体UTVCについて。 

巻き込んでいくときはパッションからスタートしていくことが大事なんだなぁと実感した1年でした。

 ◆学生団体UTVCとは? 

・大学の動き

2011年3月11日に起こった東日本大震災に際して、東京大学は救援復興支援室を設置。

4月にボランティア支援班という受け皿が組織されます。

その後、8月と9月のボランティア隊派遣を経て、12月より被災地へ学習支援ボランティア派遣を始めたんです。
派遣開始までは、遠野東大センターという活動拠点となるプレハブ施設(来年度3月になくなっちゃうみたいですが)が作ったり、運用フローと作ったりと
学生の安全が確保できる体制を整えていたとのことです。

 

・UTVCが生まれた経緯

で、UTVCというのはそのボランティア派遣に参加した学生の有志により設立された東京大学公認の学生団体なんですが、2013年5月より活動しています。

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初期の学習支援ボランティア派遣に参加した学生にとって、不満があったそうです。

それは、自分の活動が何のためにあるのかということ。

大学側の考えていること、地元の団体が考えていること、そして学生が活動内容として想定していたこと、それらが三者三様でミスマッチが生まれていたそうなのです。

そういう不満が渦巻いているタイミングで、大学の職員さんから、学生団体を作ってみないかというお話があって、「いいんですか?ぜひ!」という経緯だったらしい。

ちなみに、話を持ち掛けた職員さんがなかなか強者で、人を選んで学生団体設立の打診を、わざわざ過去参加者の飲み会をセッティングしてやるという。(笑)

そもそもボランティア支援班は常設の組織ではなく、職員さんが兼務で配属されている部署。なかなか忙しかったという事情があります。

・活動の変遷

最初は、これからボランティアに赴く学生への事前説明会にて、過去参加者として現地の状況を説明することが主な活動だったのだけど、

徐々に信頼を獲得していって、いまではボランティア派遣の運営周りをだいたい任せていただいているという状態です。(事前説明会には職員さんが同席されるけれど)

そういったボランティア派遣がこの団体の骨子であり、軸としつつ、

被災地域を巡る「スタディツアー」や、

学園祭での企画の実施をしているって感じです。

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今年の五月祭の企画はわりかし力を入れて、
東京大学の前総長の濱田純一先生や、前石巻市副市長の笹野健氏といった方々をお招きしました。

講演の内容もいつか共有できたらしますね。

しかし、つながりのないところを作っていって、企画を作り上げたので、よくよく考えたら頑張ったなって思います。(笑)

 

・「スタディツアー」

僕がUTVCメンバーとして頑張ってきたのが、スタディツアーという企画です。

岩手県遠野市を起点として、
陸前高田市大船渡市、釜石市大槌町を巡るツアーを作り、東大生をあつめ、一緒に巡ります。

学生として、現地で活動されている方のお話を伺ったり、被災地域のいまを眺めたりして、学ばせていただく企画です。
夜、宿泊先に戻って、いろいろと議論をするのもまた勉強になります。普段お会いしていない方々との議論なので、話題が新鮮です。

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ただ、作り手としては、学びも大事に設計するのですが、

訪問先のファンを増やすことを一番に考えて企画していました。

正直、東京に普段いる僕たちには、わからないことばかりですから、応募してくださった他の学生と大差がないわけで、そんな立場の人間が「学び」を作るってなんだか違和感がありますよね?

だから、場づくりが僕たちの仕事なんだろうと思ってやっていました。

 

◆パッションスタート 

・方向性はどこいく方へ?

ただ、UTVCの活動に根本的な問題がありました。

それは、団体の目指す方向性が1つに定まっていなかったことです。

あるメンバー(元代表)は、東京大学にボランティアセンターを設置してもらうことを目標としていましたし、

別のメンバーは学習支援の活動が充実するだけでいいというスタンスでした。

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通常、団体というのは共通の目的を果たすために設立されるものなのにー(おやおや)

恐らくですが、ボランティア活動のミスマッチの除去という、活動ベースでのメンバー集めの結果だったのだろうと思っています。

活動を充実させるってことが目的だと、がんばれば比較的すぐに活動の目的が無くなってしまう。
つまり、UTVCは一度、目的を果たしてしまった。でも組織は残る。ここでよじれが生まれたのだと思っています。

 

・もっと先を、もっと大きく

僕自身の考えではありますが、3.11の教訓は一部に閉じられていいものではないと考えています。

だから、団体は存続させたかった。僕たちがやっていたのは一度、途絶えてしまったら後戻りができない類の活動です。

だからこそ、もっと先を、もっと大きい目標を定めたかった。

そのためにも活動の目的はもっと抽象的な、とはいっても目指していることが明確な理念が必要だなと思っていました。

 

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結局、

「災後社会にプラスα」という理念を掲げることに。

うん、しっくりくる。

 

・意外な効果

理念を定めると、団体を説明することができるようになって、人を巻き込むことができるようになったように感じます。

いまやっている活動でなくても、理念から外れなければUTVCリソースを利用しつつ、新しいことができるかもしれない。

誘うこちらとしても、こんなことができて、君がしたいこととドンピシャだから一緒にやらないかい?ということができる。

よいアイデアは制約条件が秀逸だと聞いたことがありますが、何かしら考える足場がないと難しいんですよね。

 

・そして

そして、大事なのは、その理念に感情が乗るかどうかだと思うんです。

パッションスタートというのはそういう意味です。

というのも、いまどきの東大生、ありがたいことに刺激的な行動機会に恵まれていから(僕目線)。学問だけではありません。

そんな選り取り見取りな人たちと一緒に仕事をするには、彼・彼女たちが「やりたい!」と強く思える活動でないと!

 

テレビを見ながらで冗長な文章になってしまいました。

みなさん、よいお年を!