Webマーケターの雑記帳 ~波に乗るより波を起こそう~

あるITベンチャーに勤める、コンサルタントの毎日をどんどん楽しく書き上げます!

いままで普通に接してきたけど、意外と将棋界に学ぶこと教訓が多いかもしれない

最近、あまり指していないのですが、趣味程度に将棋をたのしんでいます。

気晴らしとして7~13手程度の詰め将棋を解いたり、対局の記録である棋譜を並べて感心したり、そういう嗜み方をしているのですが、

ふと、将棋界の歴史は、将棋とかかわりのない社会の人たちにとっても、示唆に富むのではないかと思い始めました。

 

1.固定観念に囚われない。真に価値ある選択肢を追求する。

日本将棋連盟会長として様々な仕込みをされていた、故・米長邦雄永世棋聖は、名人位獲得の最年長記録を有しているのですが、その際のエピソードは興味深いなぁと思っています。。

将棋ソフトとプロ棋士の対戦の祭典「電王戦」の対局者としてテレビにもよく取り上げられていたのではないかと記憶しています。

www.youtube.com

ちなみに、将棋のプロ棋士は肩書として、4段~9段の段位の他に、竜王・名人・王位・王将・棋聖棋王・王座という「タイトル」がありまして、

タイトルは、それぞれの名前を冠した大会(だいたい新聞社が主催している)で優勝した者だけが1年間、名乗ることができます。
タイトル保持者は、翌年、新たなる挑戦者を迎え、番勝負を戦い、勝ち越すことができれば(7番勝負なら4勝。5番勝負なら3勝。)また1年、その肩書を名乗ることができるのです。
永世称号は、そのタイトル戦で著しく強かった棋士に追加される称号で(棋戦によりルールは違います)、
永世棋聖というのは、つまり、棋聖戦というタイトル戦でめっちゃ強かったということ。

で、なんで米長永世棋聖の名人位獲得が興味深いかというと、若手とともに研究した賜物であると言われていることにあります。

日本の伝統文化界隈によくあるようにも思いますが、「亀の甲より年の劫」的な価値観が強かった当時の将棋界において、
年長者であり、なおかつ実績も十分な棋士が、新進気鋭の若手と対等の立場で意見を交換するなんて、ありえなかったのですが、

米長さんは、その固定観念に囚われず「タブーを冒した」のは、勝つため。
上位者としての威厳を保つという目的を果たすだけならば、たしかに対等な立場に「降りる」ことなんて非合理的な行為かもしれませんが、彼の目的は違った。
もっとも、強者こそ権威である勝負の世界において、年齢やキャリアにすがって威張るのは空疎であり、米長スタイルの研究会は広く受け入れられてように思います。
(まぁ貪欲に過ぎはしないかと思われるのかもしれませんが、ゆーて50歳なので、はしたないという誹りも霞ますね)


個人的に思うのは、新しい価値観を経験豊富な人が摂取するとものすごい化学反応が起こるんじゃないかなってところで、
実社会を眺めてみると、団塊の世代団塊Jr.のような経験豊富な世代が、新しい技術に明るいと、ぼくら若い世代はなかなか厳しいなと思うわけです。(笑)

 

2.人工知能と人間の共存のモデル

人口知能、話題ですよね。

f:id:BokuMuraemon:20170205155456j:plain
(画像引用元:

http://www.lifehacker.jp/2014/12/141216stephen_hawking.html

 

経済系の雑誌なんかをみると、AIについて触れていないものは皆無です。
蒸気機関の第一次産業革命、石油・電気の第二次産業革命、インターネットの第三次産業革命に続く、第四次産業革命の急先鋒として注目されていますよね。
人工知能に、ロボット。そしてIoT。これらの熱気は言うまでもなく、ソフトバンクの孫さんが3兆円かけて、スマートフォンの頭脳のプロセッサ(AP)を手掛けるARMを買収したのも、IoTのビッグウェーブを見据えてのことだと考えられています。

www.itmedia.co.jp

個人的に、革命は、ゆるやかには起こらないと思っていて、
第一次は植民地戦争、第二次は第一次世界大戦、第三次は石油危機みたく、何かしらカタストロフィーを待たなければならないだろうと妄想しているんですけど、はたして……

あと、第一次・第二次に比べて、第三次・第四次がどうもヌルイ気がするんですよねー、持続的なイノベーションというかー。
ただ、ロボットやAI、IoTの発展により、いままで日の目を見なかった「産業」や「暮らし方」が勃興する気がするのもすごくわかる。
なにせ産業の活気度は、プレイヤーの多寡と相関が強いですからね。

たとえば、ロボットやAiを自分の分身として働かせて金銭を収集し、自分は地方で悠々自適な生活を送る…とかね。

 

前置きが長くなりましたが、将棋界にはAIが深く入り込んでいます。
注目が集まり、研究が進んだこと。機械学習を実装したボナンザという将棋ソフトの登場で一気に強くなりました。CPUの進化もあるんでしょうね。

詰め将棋みたいな、答えのあるフィールドだけでなく、本将棋もなんのその。
研究に将棋ソフトを利用していないプロ棋士は、もういないでしょうね。

 

ひととソフトが協働する方が、力を発揮する。

”知の自転車”として機能するということが示されているように思います。
この在り方に未来社会のヒントがあるように思えて仕方がありません。

 

3.人工知能をつかった人間同士の不毛なモデル

ただ、明るい未来ばかりではありません。

人工知能 vs.人間の構図はよく取り上げられますが、結局のところ、人間 vs.人間だと思っています。不毛な対立が助長されるのではないかという懸念も強めるのであります。

 

toyokeizai.net

スマホ不正疑惑事件はあまりにも有名。

 

この記事を書こうかと思ったきっかけがありました。
先日、甲南高校の将棋部顧問の先生が投稿していたことに驚きました。いまや、高校生同士の対局も、ソフトを用いた研究が前提の時代であり、どのソフトを使うかが重要となっていて、その情報収集の必要が高まってきている、と。

これは不毛だと思いましたね。

何のために将棋指しているんだ君たちは……将棋ソフト同士の対局でよくないですか?それ……

まぁ負けたくないですよね、だから相手がするソフトを用いた研究に負けないように、自分もしっかり準備をする。わかるんですけど、やっぱ将棋ソフト同士の対局でいい気がする。

しかもソフトの追求に労力を割くって何がしたいんだっていう。(なんとなく、核戦争のゲーム理論を思い出しましたね。)

 

道具の使い方の問題なのかもしれませんし、人工知能が本質として招いたわけではないので難しいですが、こういうことが起こる。

ちなみに、ソフト研究が進んだ結果としてかは不明ですが、A級順位戦という将棋界最高峰の戦いが繰り広げられる場では、「型」から外れた将棋が増加しています。