マーケターの雑記帳 ~波に乗るより波を起こそう~

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「これは、様々な人間が何かを取り戻していく、優しい物語。」by.TVアニメ「3月のライオン」

羽海野チカさんの漫画、「3月のライオン」。

"March comes in like a lion, and goes out like a lamb."
3月はライオンのように荒々しい天気から始まり、子羊のように穏やかな天気で終わっていく

という慣用句からネーミングされたと伺いましたが、

本当に、激しく、始まります。

将棋棋士・桐山零(れい)を主人公にした物語は、重々しい出だし。

一手 一手 まるで素手で殴っているような感触がした 殴った肌のあたたかさまで生々しく残ってる気がする by桐山 零

いっそ本当に鳥だったらとそうしたら….こんな激しい痛み知らずに済んだのにと by桐山 零

零は幼い頃、両親と妹を交通事故で亡くし、
父の盟友で将棋棋士の幸田に引き取られることになります。

「棋は対話なり」という言葉がありますが、
将棋そのものを好きだったわけではないものの、生きるため、霊前に現れた幸田の「将棋は好きか」という問いかけに「はい」と答える零。それを神との契約と語ります。

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幸田家には他にプロ棋士を目指す子供が二人。香子と歩。(名前が将棋の家っぽい 笑)
彼、彼女としのぎを削りながら、零はめきめきと実力をつけますが、その結果、歩や香子がぐれていく。

カッコウの托卵がごとく、自らが幸田家の関係をむちゃくちゃにしてしまうことを恐れた零は早く自立しようと……

 

高校に通うも友人はおらず屋上でひとり食事をとる。
苦しく、もがくような物語。

ですが、これと同時に、広がるのが、川本家やライバル・二階堂晴信との温かい物語。

徐々に人の輪が広がり、学校に居場所が生まれ、島田八段と出会い、棋界の個性的な面々とのストーリーが展開します。

そして、それぞれのやりとりが「わちゃわちゃ」していて、重苦しい中にもクスッと笑えるところがあるのが、また、良い。
最新刊なんて凄いですよ。電車の中で読んで、公衆の面前で声を殺して笑う変質者となってしまいました*1ケラケラ

もっとも、「いじめ」や「川本家の父親の登場」など暗いトピックは容赦なく押し寄せてくるので、とても考えさせられます。

 

そんな3月のライオンですが、NHK教育でアニメ化されています。

そして昨日・今日と、深夜帯に一挙再放送がΣ(・□・;)

録りのがしていた回が回収できそうです(・∀・)イイネ!!

友人は、絵のタッチがかわいすぎて気に食わないと言っていましたが(笑)、漫画のわちゃわちゃ感がいい感じに映像になっていて僕は好きです。(友人、すまんな)

 

しかし、言葉に命がこもっています。

あのな、大事な事だぞ?いいか?一人じゃどうにもならなくなったら誰かに頼れ。でないと、実は、誰も、お前にも頼れないんだ。 (3月のライオン 3巻―林田先生)

「信じれば夢は叶う」それは多分、本当だ。但し、一文が抜けている。「信じて努力を続ければ夢は叶う」これが正解だ。 (3月のライオン 7巻―山崎順慶)

今夜も楽しみです。(録画して、あした見るけど)

*1:´∀`